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シックハウス・アレルギーと住宅の関係性

アレルギーの増加

実に「日本人の3人に1人」4200万人以上がアレルギーに悩んでおり(厚生省「アレルギー疾患の疫学に関する研究」1992~1996年。)何らかのアレルギー疾患を持っている人は乳幼児 28.3%、小中学生32.6%、成人 30.6%にのぼります。東京都衛生局によると「都内の3歳児の5人に2人」(1999年アレルギーに関する3歳児全都実態調査)がアレルギー。平成19年4月の文部科学省調査では、アトピー性皮膚炎の児童生徒約70万人。ぜんそくは約73万人。アレルギー性鼻炎は約118万人(全体の約10%) です。 これは異常がが日常化した姿と言っても過言ではありません。

化学物質過敏症

化学物質過敏症は、 ほんのわずかの化学物質で、めまいや頭痛、呼吸困難等になるという病気。煙、洗濯物、排気ガス、蛍光灯など、日常のありふれたものに反応してしまうので、特に都会では外出はまずできませんし、発症すると以前と同じような生活ができなくなってしまいます。2008年現在、日本中に一万人以上と言われています。

シックハウス、化学物質過敏症の症状
左記のような症状は、もちろん食べ物や外気の汚染、過労などにも原因はありますが、その原因のひとつとして「住宅の空気」も考えられます。


近年、接着剤や合板を多用した住宅が増え、さらに住宅の高気密化がすすめられるのと時を同じくして、アレルギーやシックハウスといった症状が増えています。
重さベースで食べ物の6倍の量の空気を呼吸により取り入れている人間にとって、家の空気は健康と密接に関わる重大な問題であることは、明らかです。

食べ物を有機無農薬にしても治らなかった症状が、引っ越した途端に急に良くなる、といった例は少なくありません。
住宅が、健康に及ぼす影響というのは、重大なファクターを占めていることは確かでしょう。

そして、特に気をつけて欲しいのは、子供への影響です。

上記のような症状を発症するまでには、人によってそれぞれの許容量があります。
コップをイメージしていただくと良いのですが、呼吸や食事により、有害な化学物質などを体内に取り入れていくと、コップに注がれる水のように有害物質が溜まっていきます。その総量がコップから溢れて、こぼれ落ちるときに、様々な症状が発症すると言われています。子供はそのコップが大人よりもはるかに小さい。細胞分裂を繰り返している体にとってひとつの誤作動は、後に致命的な誤作動を引き起こす可能性があります。
その影響は、幼児より乳幼児、乳幼児よりも胎児の方が大きくなります。

だから、お子様がいる家庭では特に、安心できる素材で家を建てて欲しいと思います。
家は、帰ったらほっと安心できる、そんな場所であってほしいと考えています。
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