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天然住宅ならではの工法

天然住宅の家は、寿命300年を目指しています。

「耐久性」と一言で言ってもその意味はとても広く解釈できるものだと思います。
法を守り、耐震等級をとれる建築をするのは耐久性を上げるのにもちろん有効ですし、つくり手に求められていることだと思います。

しかし、既存の法や耐久性能で示されるのは新築時の性能であり、
住み始めてから、どのように耐久性が変化(劣化)していくのか、は問われていません。

ぜひ、「長い目で見て」、構造は劣化しないか、その他の建材は劣化しないか、経済的にお得なのか、という視点をもってみてください。

特に構造は壁内に隠れてしまいます。
天然住宅は耐久性が‘長もち’するように、「壁内環境」に重点を置いています。

構造材は日本の風土にあった国産の無垢材を手刻みで加工しています。
無垢の構造材は、年々強度を増し、200年をピークにして、1000年かけて新築時の強度へ戻っていきます。
手刻みの接続部は、年数を重ねるごとに締まっていきます。

もちろんメンテナンスを必要とする部分はありますが、
構造に関して言えば、300年もつことを考えて、建築しています。

基礎について

建物がいくら長持ちしても、基礎が長持ちしなければ意味がありません。
コンクリートの寿命は水とセメントの比率で決まります。
天然住宅では、水セメント比50%以下の固練りコンクリートで施工します。
(図1)のグラフは、水セメント比と耐久年数のグラフです。
水が少ないほど、耐久年数は長くなります。
グラフでは、天然住宅の基礎コンクリートは50%以下なので、300年以上もつことになります。

コンクリートの硬さ(=耐久性)を表すスランプ値があります。
スランプ値というのは、生コンクリートの流動性を示す数値です。
スランプ試験といって、コーンと呼ばれる高さ30cmの型に生コンクリートを入れて、型を引き抜いた際に、最初からどれくらい下がったか(スランプ)を測ります。スランプ値が、低いほど硬いコンクリートということになります。
(図2)左側の画像は、一般的なコンクリートのスランプ値です。
目盛はゼロから18cm下がっているのでスランプ値は18cmです。

(図2)右側の画像は天然住宅のコンクリートです。
目盛はゼロから13cm下がっているのでスランプ値は13cmです。

数字が小さいほうが、水分量が少なく強度があります。
天然住宅では、水セメント比を50%以下にしているので、多くの場合スランプ値は15cm以下になります。(※気温など諸条件によって差が生じます。)
コンクリート寿命
(図1)グラフでは、天然住宅の基礎コンクリートは約300年の寿命に相当することになります。
コンクリート
(図2)右の写真と比べ、左の写真が崩れが大きい。
(図1)のグラフで見ると、左の写真のコンクリートは40~80年の寿命に相当します。

金物について

木材の継ぎ目部分、接合部分などに関してはできる限り、金物は使わないようにと考えています。
金物は熱伝導率が高いため、結露しやすく、錆びて弱点になりやすい。
できる限り、接合部は木組みで行うことをおすすめします。しかし、現代の法律の要請で、金物を使わなければならない部分があります。
そういった場合に、天然住宅では、できる限り、錆びないステンレス製のものを使用します。
オリジナル金物【AKコボット】
筋交い金物は、AMBIEXが、共同開発したオリジナル金物【AKコボット】を使用します。
AKコボットには様々な工夫がなされています。
ステンレス製で、一体成型の頑丈なつくりです。
柱と土台にボルトで連結し、ビス留め箇所を少なくしています。そうすることで、木材の繊維を切らず、引き抜き荷重がかかっても土台や柱を損傷しにくくさせています。
また筋交いとの接合部は、可動式になっており、風や台風で家が揺れるときにも揺れに追従し、木材を傷つけないようにしています。
ステンレス製の基礎パッキン【ダイカラット】
基礎と土台の間にも同じく共同開発したステンレス製の基礎パッキンを使用します。
これは床下の通気を保つためのもので、一般的なゴム製・樹脂製に比べ劣化することもなく性能が長持ちし、通気性も考えており、結露をおこさず大事な土台を腐らせません。

天然住宅のこだわり

基礎や金物以外でも3世代住み継げる家を皆様にお届けするために天然住宅ならではのこだわりで家づくりをしています。

『長い目でみて』家づくりをしてみよう。と思ったら、私たちのこだわり・想いをぜひご覧ください。
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