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天然住宅完成見学会を行いました 2014年新春号

S 様邸は、出前専門の釜飯屋さんをしており、住宅に大きなキッチンスペースを併設しています。
フリー設計で一から計画し、建築されました。

見学会ではS 様が自ら写真を貼りだし、建築中の様子やこだわり、そして参加者に向けて建築される際のアドバイス(メッセージ)をお話くださいました。
そのお話を聞き、私たちも「家を建てること」というのは、「家を買う」ことと全く違うことなのだと再認識させていただきました。
完成見学会2014
S 様のメッセージの一つ目は「備えあれば憂いなし」。
当初想定していなかったのですが、関東で竜巻が起こったことを受けて、屋根と本体を緊結する金物を計画時よりも多く設置しました。
それによって、安心感が得られたそう。
「気になることは相談した方がよい」とS 様。

二つ目は「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の損」。
S 様は本当によく現場に足を運んで下さり、職人の仕事をよく観察されていました。
分からないことがあれば、その場で聞くようにし、おかげで色々なことが理解でき、納得・感心が出来たそうです。

最後に 「『真摯に受け止め、善処します』というのは政治家が言うと、何もしないということだが、天然住宅にはその姿勢があった」と言ってくださいました。
S 様は毎日のように現場に足を運ばれ、写真も数百枚撮ったそうです。
そしてその度に職人さんや我々スタッフのことを労ってくださいました。
そのような中で「一緒に建てている」という感覚が自然と育まれ、色々なところで結実していたと思います。

建売ではなく建築する過程を共にするからこそ、味わえる喜びがあります。
職人さんや作り手が、建主様と顔の見える関係にあることは、家づくりにとって一見当然だけれども、とても重要なことなのだと、S 様と家づくりをして改めて気づかされました。

引越し後、しばらくゆっくりするそうですが、是非また元気に釜飯屋さんを続けてくださいね! 楽しみにしています!と言うと、
「田中さんは顔を合わす度に釜飯って言うんだから。ご馳走するから急かさないで!」と奥様の声が聞こえます。(田中竜二)
  
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