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共同代表 田中 優(たなか ゆう)

天然住宅がめざすのは「人が暮らす住宅」
天然住宅共同代表・田中優
 「森を守って健康、長持ち」これが天然住宅のコンセプトです。山を守る人たちの暮らしを守れないと山は守れません。健康な場でないと、人が暮らすには適していません。長持ちする住宅でないと貧しくなりますし、山の木材もなくなってしまいます。

 それだけのことなのに今は守れていません。山の木材を買い叩いて安い住宅を建てていたのでは山を守る人たちは生活できません。そんな独りよがりの建築なら、しないほうがマシです。人が体の中に入れる最大のものは空気です。しかも自宅内の空気が最大です。そこに接着剤や揮発するビニールを使ったのでは健康でいられません。でも今の住宅は人が住むには適さないほど空気が汚れているから、24時間換気が必要になりました。

かつて、木材に関わる仕事をする人たちは長生きだと言われていました。きっと木材が発する成分のおかげだったのでしょう。その中で暮らせる住まいにするために、一切体に悪いものは使いません。
 日本人が貧しいのは住宅が短命だからです。30年もたない住宅はムダ遣いです。50年かかって育つ木を使っても、木の半分しか使えません。だから最低でも100年使わないと森はなくなってしまいます。木の成長に合わせた住宅を建て、中古になってもまだまだ価値を持っている住まいを作ることが大切だと思っています。

住まいづくりは一生のことです。よく知ってからいい家を建ててください。


プロフィール -profile-

田中優 http://www.tanakayu.com/
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」「足温ネット」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。現在、立教大学大学院、和光大学大学院講師。
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