アマゾンの森が燃えている。
アマゾンに行ったのは1992年、ブラジル会議の時だ。今からだと26年前になる。
それでもまるで最近行った場所のように感じる。
同じような場所にその後出会っていないからかもしれない。
アマゾンはとんでもなく広大で、全体を見たつもりには到底なれない。
なにせアマゾン川の中州だけで九州の大きさがあるのだ。
飛行機でアマゾンからリオに行くだけでも一日かがりになるのだ。
そこに山火事が起こった。
今回の山火事は毎年の乾季に起こることで、
今回が特別大事件ではないという意見や、
政治的に問題にされただけだという意見もあった。
実のところどうなのか。
ぼくの信頼するいんやく智也さんはブラジルに長くいて、知り合ったのもブラジルだった。
その彼によればブラジル大統領は相当強権的で、
大企業の利権に寄り添い、先住民などの人権に対し理解がないようだ。
そしてブラジルの半乾燥地であるセラード地域の開発や、
アマゾンでの牛の放牧地開発に対して非常に甘いようだ。
そしてそれに抵抗する市民勢力を嫌い、「山火事はNGOのせいだ」などと無責任に放言している。
「ブラジルのトランプ」と呼ばれる存在なのだ。
山火事は過去最大ではなかったものの、それを招いてもおかしくない存在なのだ。
しかし日本からは遠い。
地球の裏側にあるので最も遠い場所なのだ。
そのこともあってやれることは少ない。
身近な問題ではなくやれることも少ないし、ただ燃やされていく森の有様に、
ただ不快で悔しい思いをしているしかない。