去年のグレタさんのスピーチ以来、強く主張され始めた地球温暖化防止だが、
まずどうしたら温暖化を防げるだろうか。
まず地球の熱のインプットとアウトプットを考えたい。
地球に届く熱のほとんどは太陽からの紫外線で、地球から宇宙に出ていく熱のほとんどは赤外線の放出だ。
このインプットとアウトプットの熱量が同じだからこそ、
地球という惑星は恒常的に同じ温度でいられる。
しかし、もしそれだけなら、地球の温度はマイナス18℃になっていた。
つまり「氷の惑星」のはずだった。
そこに二酸化炭素が存在していたので、アウトプットの赤外線の熱の放出を遅らせ、
時間差をつけて放出するようになってプラス15℃の「水の惑星」にしたのだ。
そこに大量の化石燃料の燃焼によって、かつての二酸化炭素を大気中に増やしてしまった。
それはさらに多くの赤外線の宇宙への放出を遅らせる。
それが今の地球温暖化の主因だ。
例えば発電所から莫大な熱を海洋に放出していることが温暖化と言われたりするが、
大きさの違いを知ってほしい。
太陽からの熱は「1秒あたり約42兆キロカロリー」で、
これはたった一秒分で世界中で使っているエネルギー(石油や電気など)の二万倍以上になるそうだ。
それに対して発電所の排熱など、小さすぎて比較にならない「誤差の範囲」にしかならないのだ。
大きいのはインプットとアウトプットの熱量で、
その量は同じだから全く気付かない赤外線のアウトプットに注意する必要があるのだ。
二酸化炭素はそのアウトプットの赤外線の時間差を起こすことで地球を暖めてしまう。