季節の感じかたがまったく違うことに驚きました。
例えばそれまでは、鉄筋コンクリートマンションの4階に住んでいたので、夏は夜になってもコンクリートにこもった熱が冷めず、まるでサウナ状態。
子どもが汗をかけない体質だったので、しっかり汗のかける子になってもらいたいと冷房も使わず、窓を開けて扇風機で過ごしていたのでなおさら。でも、昨今の温暖化。それが最近の当たり前の夏の暑さだと思っていました。
それが、天然住宅の家に住み始めて、初めての夏。
ええ~。日本の夏ってこんなに涼しかったの~?というほど、冷房を使わないのはもちろんなのですが、
窓を開けたまま寝ていると朝方は足先が寒くて目が覚めるほど。
暑くて目が覚めるのではなく、寒くて目が覚めるって。
夏だから暑いんですけど、涼しいんです。すごいです。
子どもの体調の変化もすごい。
化学物質過敏で、
毎晩鼻血が出たり、頭痛、全身倦怠感で学校もよく休んでいた子どもたち。
この家に住みはじめてから鼻血も出たことがないし、学校を休む日も激減。
家から一歩出ると様々な化学物質に触れてしまい、
相変わらず住みにくい世の中だけど、家に帰れば一安心。
家の中で仰向けに寝転んで、天井の木を眺め、背中に柔らかい木を感じ、
徐々に全身の力を抜いて、深呼吸を繰り返す。
大丈夫。木の力、木の命が助けてくれる。
大丈夫。この家を建てるのに関わってくださったみなさんの愛が助けてくれる。
子どもとそう言いながら、意識して深呼吸を繰り返すと、ほんとうに、
大丈夫、なんですよね。
私たち家族にとっては最高の安全基地です。
本物の天然素材なので、気を遣うことも、驚いたこともあるけれど、その都度相談させて頂いて、納得しています。
天然素材では当たり前の変化だけれど、今まで私たちが天然素材に触れることがなかったので、
知らなくて驚くだけのことで、一見人間にとって不都合に感じても、それは味になり家が育っていっているということ。
何よりこれだけの恩恵を前にすれば、それもまたありがたく感じます。
暮らしの変化といえば、私たちにとってはすごいスピードで家を建てたので、庭はわたしたちのペースで楽しんでいます。
ひとつひとつの木の特徴、敷地内のどこに植えたら一番木が喜ぶか、などを自分で調べて取り寄せて。
少しずつ緑が増えていっています。