アマゾンの森を維持させていたものの一つには、テラプレタの影響もあるだろう。
テラプレタ(黒い土)と呼ばれる地域が多くあるのはアマゾン川流域だが、
そのテレプレタには面白い特徴がある。
テラプレタの土は連作障害を起こさないことから、掘り返されて販売されている。
減ってしまうことに心配になるが、テレプレタには他にも面白い特徴があった。
テラプレタはその炭が微生物の住処になることから土地を豊かにするのだが、
そのテレプレタがあると、周囲の土もまた微生物を住まわせて豊かにするというのだ。
微生物自身が自分の棲みやすい状態を求めて、土壌の環境を変えていくのだ。
それは作物を育てるだけでなく、もちろん森林自体が育つためにも快適な環境を作り出していただろう。
奇蹟の森アマゾンは、人との共生の中で維持されてきたのかもしれない。
ところがそれを今のブラジル政権の人たちは、短期的な牛の放牧地を得るために壊してしまっている。