こういうタイトルだと「道が混むから」と考えそうだがそうではない。実はこの時期に家を留守にすると小アリの侵入に悩まされるのだ。我が家では毎年お盆には妻の実家に出かける。子どもの保育園が休みで、大変なこともあるし祖母もまた孫に会いたくてうずうずしているせいでもある。しかし悩むのが小アリの侵入だ。
我が家は虫対策をしてあるので大きな虫は虫返しに撃退されて侵入できないのだが、小アリはどんな小さな穴からでも入り込むのだ。板が重なったフローリングの間からも入り込む。おかげで連休を終えて帰ると、小アリをコロコロで撃退しなければならない。
小アリは小さくて、ほとんど鼻くそのような大きさだ。その小アリは見つからないための術を獲得している。しばらく動かずにいるのだ。まったく動かないと、『なんだ、鼻くそか』とあきらめかねない。それが彼らの術なのだ。しばらく経つと鼻くそは静かに再び動き始めるのだ。
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第81回 連休は出かけちゃダメ?
小アリ
小アリの目的は?
この小アリ、甘いものにたかるのでもない。古民家の頃は台所の砂糖ケールに来ていたが、今はところかまわず出る。何が目的なのか今ひとつつかめない。追いかけるとフローリングの板の合間に消えてしまうので、なんとも悔しい思いをさせられるのだ。
もしかしたらフローリング板のワックスとして塗った蜜蝋ワックスにおびき寄せられているのかもしれない。だとしたら厄介だ。塗った頃は「カレースプーン一杯で一畳分の広さ」という情報を知らず、モップでばりばり塗ってしまっていたからだ。おかげで彼らの活動期に入る連休には、出かけると後悔させられるのだ。
もしかしたらフローリング板のワックスとして塗った蜜蝋ワックスにおびき寄せられているのかもしれない。だとしたら厄介だ。塗った頃は「カレースプーン一杯で一畳分の広さ」という情報を知らず、モップでばりばり塗ってしまっていたからだ。おかげで彼らの活動期に入る連休には、出かけると後悔させられるのだ。
テリトリー
ある友人が訪ねて来て、その彼は「ぼくは殺生しないことにしています」と話していた。大変結構な話だが、その小アリの姿を見ると冷静ではいられなくなる。「ここはお前たちの家ではない、やっとのことで手に入れた住宅なんだぞー」とばかりにコロコロで貼り取ってしまう。とてもではないが、その時だけは殺生しないチベット仏教徒にはなれないなと思うのだ。
生き物と共存するためには、それぞれのテリトリーを守らなければできない。虫返しのついた壁は虫たちにテリトリーをはっきり知らしめているのだが、掟破りの小アリだけはどうにもならない。取り去った後のコロコロは点々がたくさんついている。こんなものを見るぐらいなら、最初から徹底した虫対策をした方がいいと思う。
だけど小アリの目的は未だに知れない。誰か知っている人がいたら教えてほしい。ついに昨日から、建物外側のわずかな隙間をパテで埋める作業を始めたところだ。
生き物と共存するためには、それぞれのテリトリーを守らなければできない。虫返しのついた壁は虫たちにテリトリーをはっきり知らしめているのだが、掟破りの小アリだけはどうにもならない。取り去った後のコロコロは点々がたくさんついている。こんなものを見るぐらいなら、最初から徹底した虫対策をした方がいいと思う。
だけど小アリの目的は未だに知れない。誰か知っている人がいたら教えてほしい。ついに昨日から、建物外側のわずかな隙間をパテで埋める作業を始めたところだ。
応急処置としてパテ処理をしてみた。
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