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内装にビニールクロスを使用しません

1、ビニールクロスを使用しません。

クロスというと様々な色や柄があり、選ぶのが大変!というイメージがあるのではないでしょうか。確かに大変です。しかし一方でその素材はほとんど統一されています。それは、ビニルクロスです。汚れにくく、施工性もよく、安価なために、多くの家に使用されています。

ビニルクロス自体の主な素材はポリ塩化ビニル樹脂です。
ビニルクロスに含まれる塩化ビニルモノマーは、発がん性が指摘されている分子です。
また、燃えるとダイオキシンなどを発生させるため、環境負荷が大きいのも問題です。
さらには、塩化ビニルは硬質な素材なので、それを柔らかくするために「可塑剤」が大量に使用されます。可塑剤には環境ホルモンが含まれ、発がん性があります。
他にもビニルクロスは通気性がないので、どうしてもカビやすくなります。そのため「防カビ剤」での処理は欠かせません。また、塩化ビニルが光や熱で分解するのを防ぐため、「安定剤」なども添加されます。
また、施工の際には、ボンドを使用しますので、揮発する化学物質についても気をつける必要があります。

以上のように、ビニルクロスはその成り立ちからして、人体への影響が懸念される素材です。それゆえ、私たちは、ビニルクロスを使用しません。

2、私たちは和紙や布クロスを使用します

私たちは製造においても、施工においても安心していただけるようなクロスを探しました。
しかし、既存の市場にあるものの中に自信を持ってお届けできるものがなかったため、一からオリジナルの和紙クロス、布クロスを作りました。

和紙は、紙をすいて作る伝統的な素材ですから、基本的には安全です。しかし、壁紙にする段階で、下地に貼りやすいように裏紙を貼るのですが、そこには一般 的なのりが使われます。また、表面も汚れ防止のコーティング剤が使用されます。もしかしたら、こだわっているクロスもあるのかもしれないのですが、詳細までは製法を知ることができないので、自社で安全なものをつくりました。裏紙はでんぷん糊で貼り、コーティングはしません。それなので、通気性がよく、壁内 と室内の湿気の行き来を邪魔しません。
また、見た目にも質感があり、手触りも違います。
安全な和紙クロス「快適クロス」
素材工房オリジナルの和紙クロス「快適クロス」
安全な布クロス「快適クロス」
素材工房オリジナルの布クロス「快適クロス」
●壁紙を構成している表(布・紙)と裏打ち紙を貼り合わせるラミネート糊にも安全性にこだわったでんぷん糊を使用していますので、空気汚染の心配がありません。
●バージンパルプ、縮、麻など白然素材を主体に使用しています。
●裏紙は安全のためバージンパルプ100%を使用しています。
●ラミネートの糊には小麦でんぷんを主原料とし、化学物質系の防かび剤を添加しないでんぷん糊を使用しています。
 ※食物アレルギーの方は、問題がないか充分ご確認の上ご使用下さい。
●化学物質に過敏な方々にとって、問題となる薬晶処理(防炎、撥水、防かび)をしていません。
●自然素材のもつ吸湿性、通気性に優れており[呼吸する素材]としで快適な空間を造ります。

布クロスはカラー壁紙も展開しており、アクセントに使用できます。
ベビー服用の染料で染めていますので、自然な風合いに仕上がります。

このように、自然素材でつくったクロスの壁では、静電気が起きず、ホコリがくっつかず下に落ちますので、お掃除が楽になります。自然素材は手入れが難しいと思われがちです。確かに手入れをする余地はいくらでもありますが、逆に放っておいても自然な変化をしてくれるので問題ありません。
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