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第133回 自然エネルギーで、自然な暮らしに

省エネの次は、自然エネルギーの利用

太陽熱温水器
次に進めたいのが再生可能エネルギー利用、すなわち「自然エネルギーの利用」だ。

太陽光発電もいいのだが、それ以前に勧めたいのが太陽熱温水器だ。
なんといっても安い。
自エネ組(自給エネルギーの略で、自然エネルギーではない)で導入したら、設置費込みで30万円(※)ほどだった。
それで夏場はお湯が自給できちゃうし、冬場のガス代だって半分ほどに減る。
太陽光発電より断然オトクなのだ。
 
それと暖房だが、我が家はペレットストーブを使っている。
「ペレット」は、木くずを固めたもので、安いし、かなり暖かい。
冬場にまとめて二回くらい買ってくれば冬じゅう持つ。
もちろん木くずが原料だから植林されていれば、二酸化炭素排出量はゼロだ。  
 
※太陽熱温水器の価格は地域やメーカー、施工場所など諸条件により違います。
さいかい産業ペレットストーブ
さいかい産業のペレットストーブ RS-4

電力の自給

自エネ組の独立電源システム
次に太陽光発電を勧めたいが、「自エネ組」がいい。
電気を作って売るのではなく、自給に使うので、電力会社とサヨナラできるのだ。

少し高くつくのが難点だが、それでも電力会社と関係性をもたないで済むのがいい。
高いと言ってほとんど「10~20年」で元が取れるのだから良い。
ぼくが始めた頃からすると格段に安くなった。
 
そして我が家には井戸がある。
だから夏場にプールを広げてあそんでもタダだ。
温水器のおかげで温水プールにすることもできるが、それでも無料だ。

無理なく自然な暮らしへ

ゴミも発酵させればいい堆肥になる。
そこでキクイモや枝豆を育てているが、もっと庭いじりが好きならば活用できるだろう。
「自エネ組」の大塚さんは、下水すら庭の土地で浄化する仕組みを作っていて、
それなら下水につなぐ必要すらなくなってしまう。  
 
その大塚さんは井戸水を利用した自然な輻射熱冷房も実現した。
夏の暑いとき、井戸水は15℃程度だから(どこでも4メートル掘ればほぼ同じになる)、
冬場にはそれでほんのり暖かくなる。それを京都の有名なお寺に設置した。  

どうだろうか、不自然だった暮らしから、自然な暮らしに無理なく移行する。
そうすれば地球温暖化に悩む必要も、排出しているという「慚愧の念」からも解放されるのだ。
苦行のようなことは何一つない。
我が家にはエアコンも入れた。
夏場の晴れた日は電気が余ってしまってもったいないからだ。
すると快適なのに何の心配も知らなくなる。暮らすのが気持ち良いのだ。
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