決して安くはない住宅を建築する会社として、何を大事にしているのか、
繰り返しになっても、知らせることをしなければいけないと思う。
私たちの考える「必要な水準をもつ家」とは何なのか。
もちろん空論になってしまうような理想的な水準などではなくて、納得できる入手可能な水準をもつ家だ。
別にカネがあれば買える家ではない。デザインが奇抜な家でもない。
ただ最低限必要なレベルを保てる家とは何なのか。その水準とはどこなのか。
まず第一に「有害化学物質」を使わず、化学物質過敏症も電磁波過敏症も招かない家だ。
ところがこれだけのことがなかなかできない。
今の家の標準的なものが有害で揮発性のある接着材を多量に使った「ベニヤ板」で建てられているからだ。
壁の内側にはベニヤ板が使われ、床下にも使われて囲まれている。
しかも建てている住宅の大事な部分には強度が高くなる集成材で固められた木材を使い、
表面にはあたかも木材に見えるビニールシートが貼られている。