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【マンションリノベーション (壁編)】マンションの壁紙の張替えはできますか?

マンションリノベーション(床編)の続編です。

マンションの壁紙の張替えの御相談についても承っております。

マンションリノベーションで、壁紙を自然素材で仕上げた実績はございますので、
ぜひ、ご相談ください。

用途やご要望に合わせ壁紙や塗り壁、板張りなど、
安全な建材で、安全な施工法でご提案いたします。

壁の仕上げ方もいくつか方法がございます。
また、それぞれ特徴や注意点などございますのでご説明いたします。
自然素材マンションリノベーション
マンションリノベーションについて下記のようなご相談をいただくことが多いです。

「北側の壁にカビが生えている」もしくは「壁紙が結露ではがれている」

「夏場に壁から甘い匂いがして体調不良の原因になっている」

というようなご相談です。

そのような問題は、マンションの間取りの特徴に起因する部分もありますし、
マンションの壁のつくりに起因することもあると思います。

マンションの間取りは、南側(比較的陽の当たる方向)に大きめの掃き出し窓があり、
北側は居室という間取りがほとんどです。

床と同じように、壁の中もどのマンションでも同じような造りになっています。
コンクリートの躯体があり、
そこにGLボンドという粘土のような接着剤で、石膏ボードを張り付けています。
石膏ボードの上にビニルクロスの仕上げというのが一般的なつくりです。
マンションリフォームの工程を紹介します!
【マンションの壁の石膏ボンドをはがしたところ。白いのがGLボンドです】

マンションの築年数が浅ければ、
外壁側の壁には、ウレタン吹付の断熱材が施工されている場合が多くあります。

日本のRC造のマンションの大半は上記のような内断熱工法です。
それは、施工効率の良さからそのような方法がとられています。

しかし、コンクリートは熱伝導率が高く、
外気温が低ければ冷え、高ければ温められます。
それゆえ、たとえ、内側に断熱材があったとしても、
壁内で、室内との温度差が生じ、結露するリスクが高くなります。
本来、RC造の建物は外断熱されているべきなのです。

壁内で結露してしまうつくりをもつマンションでは、
自ずと、日光も当たらず、環境の悪くなりやすい北側の部屋で、
カビのリスクが高まります。

よく現地の調査に伺わせていただくと、
北側のお部屋で、カビの発生や壁紙の剥がれが起きています。
マンションリフォームの工程を紹介します!
【北側の壁の中。石膏ボードと躯体の間でカビが生えてしまっています】

また、「甘い匂い」がするというのは、
GLボンドを躯体に張り付けるとき、もしくは、
ビニルクロスを石膏ボードに張り付けるときの、
酢酸ビニル系のボンドの匂いです。

このにおいも人体に影響のある化学物質ですので、
体調に影響をきたす方は、対処したほうが良いと思います。

床と同じく、壁もリノベーションの方法がいくつかあります。

①現在の壁紙の上から安全な素材を施工する

②壁の下地も撤去し、やり直す

③既存の仕上げの上に、アルミ等で封止し、仕上げ直す



自然素材でマンションリノベーション
①現在の壁紙の上から安全な素材を施工する

床と同じく壁も既存のビニルクロスの上から施工することができます。

ビニルクロスとともに下地を撤去しても、
化学物質を発生する建材が壁の中にある可能性はあります(プライマーやウレタン断熱材等)。

それであれば、ある程度時間が経過し化学物質が揮発したビニルクロスを残し、
上から仕上げる方が相対的にみれば安全かもしれません。
ある程度の封止効果も見込めるかと思います。

それなので、既存の仕上げ(ビニルクロスなど)の上から、
塗り壁などの自然素材で仕上げをするという方法を選択することもあります。

②壁の下地も撤去し、やり直す

しかし、はじめの例のように、酢酸ビニルのにおいに身体が反応していると
特定できる場合や、そのにおい自体をなくしたいという場合は、
②の方法で施工するのが良いでしょう。

下地を撤去した場合、
下地の中は上の写真のように、カビが発生してしまっている場合もあります。
このような場合は、カビを拭き取り、
GLボンドもすべてはがし、木で下地を組んで石膏ボードを取り付け、
その上に仕上げをしていきます。→施工の様子

外壁側の壁については、
もし、断熱材が施工されていない場合は、新たに調湿性能の高い断熱材を充填していきます。
もし可能であれば、内壁下地部分に通気層を設け、壁の上下にスリットをつくり、
壁内の空気が循環するようにすることもあります。

また、すでに断熱材が吹き付けられている場合、
断熱材は「共用部分」ですので、勝手にはがすことはできません。

③既存の仕上げの上に、アルミ等で封止し、仕上げ直す

上記の場合とは逆に、体調不良の原因が特定はできていないが、
建材のどれかに反応して体調に影響が出ているという場合や、
壁の中を開けるのに抵抗があるという場合もあります。
GLボンドを施工する際に使うプライマーや、GLボンドもきれいにはがせるとは限りません。
壁の中で何が使われているかは、ご提案の段階で知る術はありません。
そういう場合、③のように揮発する化学物質を封止するという方法もあります。

既存のビニルクロスの仕上げてある壁に、紙deサンドのような封止効果のある下地材を取り付けてから、
再度仕上げをするという方法です。

ただ、このとき完全に封止しようと考える場合は、
床、天井も同じようにアルミなど高密度な繊維で隙間なくふさがなければいけません。
そこまで完全な封止をするには高度な技術と、手間と時間を要するため、
施工費が高くつくと考えていただいた方が良いと思います。
マンションリノベーション解体後
【マンションリノベーション解体完了時】

床にしてもそうですが、どの程度まで徹底してリノベーションするか、
工事費とのバランスなどを勘案し、決めていただくのが良いのかと思います。

リノベーションの場合、新築からある程度時間が経っていることが多いので、
建材に含まれる化学物質はある程度減衰している場合もあります。
(室内の揮発する化学物質を減衰する工事もあります。→W'PHIXZ-Able工法
また、その前に住まわれていた方の生活スタイルによって、
室内の環境が違う部分もあるので、実際には現場に伺わせていただければと思います。

いわゆる「新建材」と酢ビなどの接着剤で、新たにリフォームすることに比べると、
今の状態の上から自然素材の仕上げを安全に施工していくだけでも、意味があると思います。
どの方法をとったとしても今より空気感はよくなります。

使用する塗り壁や無垢杉には調質性能がありますし、
手触りもより優しくなります。

また、ビニルクロスのような樹脂は静電気を帯びやすく、
ほこりなど吸着しやすいため、時間がたつと汚れた感じになってきますが、
自然素材は、静電気を帯びませんので、ほこりは壁に張り付かず、床に落ちます。
自然素材はお手入れが難しいと思われがちですが、
むしろ、日ごろのお掃除などはしやすいのではないかと思います。

現在のひばりが丘のオフィスはまさにRC造のビル内部でリノベーションして仕上げていますので、
ぜひ、お越しいただき、実際の雰囲気を体感いただければと思います。

床や壁について、集中的に書いてきましたが、
もちろん水回り(キッチン、お風呂など)についても対応できますし、
デザインや使い勝手、動線などについてもご提案させていただきます。

まずは、ご要望をお伝えいただければと思います。
ぜひ、ご相談ください。

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【参考記事】
マンションリフォーム工事の工程は「こちら」の記事をご覧ください。
 
【マンションリフォーム実例写真】
「しっくいとカラークロスで無垢リノベーション」は「こちら」
「白い家具と無垢材のマンションリノベーション」は「こちら」

【戸建リフォームの実例写真】
「狭小地の長屋リノベーション」は「こちら」
「吊りロフトのあるリノベーション」は「こちら」

 
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