企画中の打ち合わせの中で、どんな人に住んでもらいたいかという会話をしました。
建て主のお寺の住職は、
「森や環境を守って建てる建物の価値、子供の健康を守る建物の価値がわかる人に住んでもらいたい。
それが一番喜んでもらえると思う。」
一方で、住職の息子さんはこんなことをおっしゃいました。
「最初からそんな意識がなくても、ここに住んでもらうことで、気持ちよさを体感することで、色んなことに気づいてもらうのがよいと思う。社会変革を促すのであればその方が意味がある。」
結果、どちらでもうれしいという結論ですが、入居したいという人が絶えず、
幸せに暮す中で、この賃貸住宅ができたプロセスやこの賃貸住宅に込められた思いに興味を持ってくれたら良いですね。
賃貸住宅市場を変えていくという大きな挑戦だけでなく、住んだ人の意識を変えていくことができたら、
建てる側としてもこんな嬉しいことはありません。
入居者が気持ちよく住んでいただけるよう、そして入居したいという人が集まってくれるよう、
一生懸命建てていきます。
増本