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家づくりのアイデア帖

テーマ:井上ブログ

い草の薫りがちゃんとする。畳って、やっぱり気持ちいい

和室
無垢杉のフローリングもとても良いですが、畳のある空間も格別ですね。
 
一般的な畳は、わら床や畳表に防虫剤、防蟻剤が使われ、畳裏には防虫シートなどが貼られていることがほとんどです。畳表が青々としているのも、色を均一にするため、主に化学染料で染めているからだそう。くつろぐ場所にはそぐわないものが、残念ながらたくさん使われています。
 
天然住宅では、低農薬で栽培した藁や、い草をつかった畳を使用しています。防虫剤は使いません。
い草本来の薫りがする畳の心地よさは、とてもいいものです。
 
今回の家づくりのアイディア帖では、天然住宅の畳のある空間をご紹介します。
和室
▲リビング横に和室をつくりました。押入れの建具には、和紙クロスを貼っています。 
やわらかい風がふく家 
              
畳コーナー
▲リビングに、小上がりの畳コーナーを設けています。畳の下は収納として使います。2畳ほどの小さなスペースですが、あると何かと使える空間です。
まるでアンティークショップのような家
床柱
▲床の間のある和室です。床柱には地元(新潟)の木材を使用しました。
雪国でも暖かい家
和室
▲幅の広い板張りの敷き目天井がある和室です。
サンルームと広いウッドデッキのある家
和室
▲ダイニングに続く、小上がりの和室です。
薪ストーブと吹き抜けのある家
和室
▲障子を開くと、いっきに広がりを感じますね。
欄間
▲こちらの家では、実家の欄間を生かしました。
しっくいと焼杉を纏う平屋の家
和室
▲エアコンは目立ちにくいよう、木の格子で隠しています。
湖畔の家
吊床
▲お茶席の時は、お花や掛け軸などを飾れるよう、釣床を設けました。空間に合った和を感じさせる照明がすてきです。

和室にはさまざまな使い方がある

いかがでしたか?
ダイニングやリビングに続くもうひとつの空間として和室をもうければ、普段は家族のくつろぎの場として、またある時は客間として使うことができます。あるご家族は6畳の寝室を和室にし、家族4人、布団で川の字になって寝ているそうです。茶室など、ちょっと特別な使い方もありますね。
我が家は一般的な賃貸アパート住まいなのですが、合板のフローリングにそのまま布団を敷くことに抵抗があり、天然住宅で使用している畳を置いて、その上に布団を敷いて寝ていました。(無垢杉のフローリングでしたら、そのまま布団を敷いて寝るのもおススメです)
ほんの少しのスペースでもいいのです。畳があると、やっぱり落ち着きます。
   
《参考》
天然住宅のこだわり。『スタイロ畳は使用しません』
天然住宅で使用する『快適畳』について

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木製の玄関トビラ、いろいろ

木製玄関扉
家の顔にもなりうる、玄関扉を無垢材で造ってみたら・・
無垢の木で造るゆえ、環境によっては板が反りやすくなる、そんなデメリットも、正直あります。けれどそれ以上のメリットも。
単純に、カッコいいのです。いい雰囲気を作りだしてくれます。塗装をすれば、また違った雰囲気が楽しめます。
毎日見るもの、触れるもの、見られるところだから、こだわりたい。そんな事例を集めてみました。
木製玄関扉
▲シンプルな引き戸タイプの扉です。無塗装です。
鉄製取っ手
▲取っ手は鉄製。錆びた雰囲気がカッコいい!「これをつけたい!」と、建主さま自ら選んできてくださいました。
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▲扉上部は、風が抜け、光をとりこめるよう、開閉できるようにしました。
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こちらは開き戸タイプ。床のタイルや照明の雰囲気にも合っています。かわいらしい、けれど甘すぎない、そのバランスがgoodです♪
木製玄関扉
▲まるでカフェのようなナチュラルテイストの扉です。色は奥さまの好みのイメージを忠実に再現しました。新築時より年月を経ることで、よりアンティークな雰囲気が増してきています。
木製玄関扉
▲玄関アプローチにも工夫がいっぱいです。
木製玄関扉
▲きれいなグリーンです。存在感がありますね!
木製玄関扉
▲遠くから見ると、こんな感じです。

既製品とはまた違う、よさがあるから

いかがでしたか?
断熱性や耐久性、コストパフォーマンスなど、玄関扉は既製品の良さもたくさんありますが、造作の玄関扉も根強い人気があります。
毎日見るもの触れるもの、そして人から見られる、まさに「家の顔」ですから、こんなところにも自分のカラーが出せたらいいですね。ぜひ、参考にしてみてください。

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無骨なカッコよさ、玄関モルタル仕上げ

玄関モルタル
タイル貼りで仕上げることが多い玄関ですが、シンプルにモルタル仕上げも素敵です。経年変化でひびが入ってしまうこともあるけれど、それもまたひとつの味として。
この何とも言えない無骨な雰囲気、好きな人にはたまらないんですよね~
玄関モルタル
▲こちらのお宅は広めの玄関をモルタル仕上げに。後に、薪ストーブを設置しました。(⇒オリーブ畑の中の農家民宿
玄関アプローチ
▲玄関アプローチをモルタル仕上げに。和の雰囲気によく合います。(⇒大屋根の家
玄関アプローチ
▲こちらのお宅はモルタルに石をうめています。猫の足跡のようでかわいらしい。ビー玉や貝殻をうめてもかわいいですね。(⇒秦野の家
 
ちょっとしたこと。その積み重ねで家の雰囲気も、使い勝手も変わっていくものです。
あまりお金はかけずとも、じぶん好み、じぶん仕様の家に近づけていけるアイディアはいろいろあります。
そんな「ちょっとしたこと」を、これからもご紹介していきたいと思います♪

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漆喰DIYをやってみよう

漆喰DIY
内装を漆喰塗りにするなら、自分で塗ってみるのも手です。さすがに全部は難しいけれど、壁一面だけでも。ちょっとデコボコしていたり、たとえうまく塗れなくても、それもきっといい思い出になるはず。
漆喰DIY
最後は、家族全員の手形を残して・・
手形式
記念になりますね♪

オリジナルの素材「貝てき漆くい」

天然住宅で使用する漆喰の主成分はホタテ貝。一般的に漆喰というと珪藻土があげられますが、塗りやすくするために施工時に接着剤を混ぜることが多いようです。天然住宅では、接着剤なしで塗れるよう独自開発したオリジナルの素材を使用しています。
調湿効果が優れているのに加え、殺菌効果や脱臭効果もあります。産業廃棄物になっているホタテ貝をリサイクルするという目的もあります。色をつければまた雰囲気も変わりますよ。ベンガラをまぜればほんのりピンク色に。やわらかでかわいらしい空間になります。
 
▼『貝てき漆くい』について、詳しくはこちら。
http://sozaikoubou.com/goods/nurikabe/kaitekisikkui.html

漆喰DIY
▲光の当たり方でも見え方が変わります。
べんがら混ぜ
▲壁の左側はべんがらを混ぜた漆喰で塗っています。

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▲年月を経ても、白さを保っています。(写真は2009年お引き渡しの家の漆喰壁です)