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家づくりのアイデア帖vol.5

建築費のコストダウンにもつながる、オープン収納

キッチンオープン収納
天然住宅の収納は、無垢材で作っています。自然素材はもともと吸放湿性能が高いのですが、天然住宅では、押し入れやクローゼットの建具の上下にスリットをいれ、空気を循環させ、湿気がこもらない工夫をしています。
 
とてもおすすめなのですが、職人さんの手仕事ですので、値段があがってしまうのも事実です。そこでおすすめなのが、おもいきって建具をつけない、という選択です。
 
市販の収納ボックスと合わせれば、スッキリと見せることもできますし、必要でしたら、後からロールスクリーンなどを設置してもよいかもしれません。
 
今回は、建築費のコストダウンにもつながる、オープン収納についてのお話です。
オープン収納
▲寝室の一角を収納スペースに。もともとは建具をつける予定でしたが、コストを抑えるため、最終的にはオープンに。
オープン収納
▲結果的には大正解でした。市販のボックスを使って見た目にもスッキリと使われています。右側には布団を収納しています。
オープン収納
▲子ども室の一角を収納スペースにしました。建て主さま曰く、「小さいながら、つくってよかったと思える空間」だそうです。
オープン収納
▲キッチンです。シンク上部には、吊戸棚を設置することが多いのですが、こちらの家では、棚板をとりつけるのみの潔さ。
オープン収納
▲調理器具類の色がそろっていると、まとまりを感じますね。
オープン収納
▲シンクの後ろ側に、トースターや電子レンジを置くためのカウンターをつくりました。下はオープンなので、たとえばゴミ箱などを置いてもいいですね。
オープン収納
▲間伐材の「組手什」で棚をつくり、ボックスを並べています。食品のストックを入れています。ボックスの色形をそろえると、見た目がスッキリして気持ち良いですね。
オープン棚
▲洗面・脱衣室です。コンパクトになりがちな空間ですが、毎日使うタオルは埋め込み型の棚をもうけて、収納する方法もあります。
下足棚
▲下足入れです。木とアイアンの組み合わせ。カッコイイですね♪

あたりまえを取り払って考えてみよう

いかがでしたか?
 
予算がたくさんあれば、あれもつけて、これもつけてと、スペックの高い家を建てることができます。しかし、現実は限られた予算の中で、優先順位をつけながら、検討することのほうが多いように思います。
 
収納に関しては、必要に応じて後からつくることもできる部分です。「収納には建具があるのがあたりまえ」。そんな既成概念をとりはらって家づくりを考えてみる。予算に困ったら、思い出してみてくださいね。
 
【参考記事】
収納だけじゃない、建物全体が吸放湿性に優れている。天然住宅が『断熱材にグラスウールを使わない理由』
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