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田中ブログ

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建て主さまにお送りするお中元で、
喜ばれるもののひとつに「甘酒」があります。

今年も、八穀甘酒を送らせていただきました。

建て主様のお宅にお邪魔したところ、
「甘酒とブルーベリーのシャーベットをつくったので・・」と、
出してくださいました。
甘酒とブルーベリーのシャーベット
おいしかったです。
甘酒のおかげで味がまろやかになります。

甘酒とブルーベリーの組み合わせは素敵でした。
見た目もかわいくて食べるのがもったいないくらいでした。

ごちそうさまでした<(_ _)>

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都会ですと、なかなかお庭スペースをとるのも難しいですが、
少しでも植物があると、暮らしに彩りがましますね。

建て主様の中には、リースをご自宅のお庭の植物を使って作られる方もいらっしゃいます。

A様のお宅では、
ラベンダーのスワッグを玄関先に飾られていました。
ラベンダーのスワッグ
扉を閉めるとき、ラベンダーの香りがして、癒されます。

これもお庭で摘んだラベンダーなのだそうです。

ハーブ系の植物は生命力が強く、
この季節は、使いきれないほど、たくさん繁茂するそうです。
虫よけにもなります。

室内に植物があると癒されますね。
無垢杉と自然素材の空間とはとても馴染んでいて、
こころなしか、ラベンダーも居心地がよさそうです。

スワッグは「壁飾り」という意味です。

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2年点検で、建て主様のお宅にお邪魔しました。

2年経つと暮らしも落ち着いてきて、
家が建て主様に馴染んで来ているような感覚があります。

建て主様としても、
暮らしてみなければわからないこともあると思いますし、
暮らしてみて、これがあるといい!という発見もあるかと思います。

収納兼ベンチは、建て主様が、
他のお宅の見学会にお越しになられたときに見て、
気に入っていただき、採用されました。
収納兼ベンチ
収納兼ベンチ(モデル:井上)

ベンチとしても座れる収納棚(箱)です。
棚板は可動棚になっています。

高さもダイニングチェアと合わせれば、
より使いやすくなります。

今回、お邪魔した際には、
木製のボックスが入って、より良い雰囲気になっていました。
収納兼ベンチの木製ボックス
建て主様が自ら採寸し、棚にピッタリ収まる杉の箱を新たにつくりました。

無印良品の製品なども検討したそうですが、
価格的に大きな差がなかったので、
杉でつくることにしてくれました。

棚と同じ、杉の素材なので、相性はばっちりですね。
一つ一つのボックスの表情が違うのも素敵です。

生活しながら、少しずつ住みやすくしていくのも楽しいと思います。

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くりこまツアーのブログを参加したスタッフみんなで書いております。
それぞれがテーマをもって書いているのですが、
私は、くりこまの取り組みと、このツアーの「意義」というなんとも堅いテーマを掲げてここに記していこうと存じます。(口調も堅いぞ!)

くりこま皮むき間伐ツアー
くりこまでは、大場さんを中心に、
森や木材をうまく活用し、山側で産業が成り立つための仕組みづくりをしています。

「くりこま」と一言で言いますが、
それぞれの役割により、団体がいくつかあります。
(しんりん、サスティナ、くりこまくんえん等)
現地のスタッフの方々が、どの団体に属しているのか、
一度ツアーに行くだけだとよくわからないと思います。

ですが、それぞれが連携していて、
「森を守る」という目的は共通しています。

利益を出すことも、森を守るために必要なことです。
でも、森を守れない環境を破壊するようなビジネスはしない、という信念があり、
その部分に私たちも共感してます。

くりこまで行おうとしていること、
それは「森とともに暮らす」ということだと思います。
林業で生計を成り立たせるのは難しいです。
森を守りながらそれを実践するのはもっと難しいことです。
それを実現するための様々な取り組みがここにはあります。

そのために、先駆的な取り組みもしていますし、
前例のない挑戦もしている稀有な存在が「くりこまの一味」です。

だからこそ、一見の価値があるツアーなのです。

そのような取り組みを実践するためのポイントは
①林業の初期コストを抑えること
②樹を端から端まで使うこと
③付加価値の高いものから使っていくこと
④お客様や街側とつながること
⑤楽しむこと
なのかと思います。

くりこまでの取り組みはそれだけを見学しても、
比較対象がないので、何が新しいのかわからないかもしれないのですが、
それぞれの挑戦に意味があり、これがうまく組み合わさっていけば、
とても重要な成功事例になる可能性があります。

それぞれの取り組みにどんな「意義」があるのか、という視点でツアーを紹介します。
◆家具づくり

木材を市場に出すときに付加価値の高い製品は何でしょうか?

1位 家具
2位 家(無垢材)
3位 燃料(ペレットや薪)
4位 合板・集成材
5位 パルプ(紙)

山側で付加価値の高い製品をつくることは、
大切なことです。
くりこまの家具
くりこまではデザイナーが手掛けた無垢杉の家具を製作しています。

このような、
無垢で、そして山側でつくる家具を購入することは、
山を守ることに、より大きな寄与になります。

天然住宅事務所で座れますので、
ぜひ体感しに来てください!
◆ペレット
ペレット

切り倒した丸太から家に使える部分はどれくらいでしょうか?
丸太の体積の約3割です。
家を建てるためだけに木を切るのならば、7割は捨ててしまうということになります。
もちろんそれではもったいないので、
くりこまでは残りの部分をペレットにして提供しています。

丸太からペレットをつくっているところもありますが、
採算性を考えると、建築の端材でつくることができた方がより良いと考えています。
◆薪ステーション
薪ステーション
薪ステーションでは、通常捨てられてしまうような
隣地残材から薪をつくり、保管(乾燥)しています。

この薪は主に「ウェスタ」という団体が扱っています。
温泉施設のボイラー用にしています。
ボイラーを施設に貸し出して、「熱」を買ってもらうという仕組みです。
こうすることにより、製品としての薪として取り扱えないもの(針葉樹の薪等)も
熱として利用することができるので、木を無駄なく使うことができます。
◆牛と馬
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山に牛がいます!
牛は夏に際限なく生えてくる下草を食べてくれます。
山仕事の中で、夏の重労働の3本の指に入る下草刈り作業を手伝ってくれます。
5年前植林した森
5年前に植林した森です。

植林した杉や桧は、はじめ背が低いので雑草に負けてしまいます。
陽が当たらないことで成長が遅くなってしまい、
あまり環境が悪いとそのまま枯れてしまうこともあります。

柵の内側が牛を放ったところ、
外側が牛が食べていないところです。
外側の杉は背が低いのがわかります。
下草を処理するかしないかで、成長に差が出ます。
馬
馬もいます!
その昔林業に馬は欠かせませんでした。
馬が木を運んでいたのです。
これを「馬搬」といいます。

もちろん軽トラも使用しながら、
馬搬と有効に組み合わせてつかっています。

通常、林業は高性能林業機械をはじめ様々な機材を調達しなければならず、
初期コストがかかることが常識です。
そういったコストをかけなくても始められて、行っていける方法として、
自伐型林業とともに、実験的にこういった取り組みもしています。

◆自伐型林業
◆自伐型林業
前述のとおり初期コストのかかる林業に対し、
「自分で伐採してできる林業」が全国で広がりつつあります。

大型の機械への投資をおこなわず、軽トラ、軽架線、小型のユンボなどだけで始められる林業です。

また大型トラックが通れるような5~6m幅の林道をつくらず、
2~3m幅の道を作り行うため、森も壊さずにおこなえます。

くりこまでも自伐型林業の方法を取り入れています。
◆皮むき間伐
皮むき間伐
これはツアーの広報文にも書いてあるので内容は割愛ですが、
感想としては、何度やっても「ちょー気持ちいい」もしくは「何も言えねえ」です。
◆植林
◆植林
植林には銀行が融資してくれません。
いわば「現代林業において、やってはいけない」ことです。
コストばかりかかって、取り戻せるのは100年後ですから。

それでもエコラの森には、
盗伐された場所がたくさんあるので、
セブンイレブン財団さんなどの助けを借りながら、
毎年植林も行っています。
今回も、800本の苗木を植林しました。

植林作業中
大場さんは100年、200年後この森が美しい針広混交林になってほしいといいます。

私たちはその姿をきっと見れません。
子や孫の世代になってようやく見ることができるものです。

今の取り組みが礎となり、
次の世代が引き継いでくれればいいなと思います。

この思いをバトンタッチできるように、
この新たな取り組みを継続し、
よりよい形にすることが私たちの世代ができることなのかと思います。

思いにカタチはなく、
引き継ぐのはとても難しいことだけれども、
子供たちと出かけていって、
ともに体験して、少しずつ育んでいけるものがあったらいいなと思います。

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ほたるの川のまもりびと
先日、ぶんぶんフィルムズ(天然住宅の映像を作っていただいた)が
新たに配給する作品「ほたるの川のまもりびと」の試写会に伺わせていただきました。

佐世保の石木ダムの計画に何十年にもわたり反対してきた、13世帯54人の物語です。

本来なら、怒りの映画になるはずの物語。
ところが、理不尽や不合理、新たな情報や事実、数字やデータを伝えることをあえて抑制するかのように、
人の「暮らし」を丁寧に描いているドキュメンタリー映画です。
ドキュメンタリーらしからぬドキュメンタリーともいえるかもしれません。

ときに怖い印象も与えるような顔の見えないはずの反対運動をされている方々にも、
(当たり前だけど)生活があり、家族がいて、個性がある。そのことに改めて気づかされ、愛着がわいてきます。
村の方々の穏やかなキャラクターも相まって、人々の暮らしの豊かさや尊さが、際立っています。

共感は、むしろこのようにして育まれるのかもしれません。

村の人々をあげておこなう「ほたる祭り」。
手作りのお祭りは個性的で、地域の特色が色濃く表れ、各地から観光客が訪れます。
いつもは静かな川のほとりが、この夜ばかりはにぎやかに光ります。

川面に映るお祭りの電飾の光が、まるでほたるの光のような儚さをたたえます。
人の営みがこんなにも儚く、尊く映るなんて。

「故郷」をなくすということがどれほどに悲しいことか。
その美しい自然と、風景を守っている人々の暮らしがどれほどに尊いものか。

この映画を儚い物語にしたくない。

まだこの意味のないダム計画を止められる可能性はあります。
まずは、7月7日からユーロスペース@渋谷にぜひ観に行ってください!

予告編動画