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スイッチプレート、ひとつだけれど

陶器製スイッチプレート
天然住宅で使用するスイッチプレートはアルミ製のごくごくシンプルなもの。プラスチック製品はスイッチプレートに限らず極力使っていません。
 
お客様の中には、このスイッチプレートひとつにも「これを使いたい」とリクエストされる方もいらっしゃいます。それは陶器のものだったり、金属製だったり、スイッチ部分がボタンタイプだったり、レバータイプだったりと、さまざまです。
 
私もこういう小さなところに、自分の好みを反映させたいタイプなので、お気持ちよーく分かります!毎日見るところ、触れるところに、自分のお気に入りがあるというのは、どうにもこうにもテンションがあがりますよね。
 
今回のテーマは、「スイッチプレート」です。お付き合いよろしくお願いします!
 
アルミプレート
▲天然住宅の標準仕様はこちらのアルミタイプのプレートです。
 
アルミプレート
▲とてもシンプルで自然素材にもすっと馴染みます。
 

アルミプレート
▲周りの雰囲気を邪魔しませんね。
 

陶器プレート
▲こちらは、陶器でできたものです。
 

陶器スイッチ
▲ナチュラルな雰囲気になりますね。白タイルとの相性もgoodです。
 

陶器スイッチ
▲すっきりとした印象になります。
 

陶器スイッチ
▲無垢の板張りにも合っています。
 

陶器スイッチ
▲こちらは同じ陶器製でも、スイッチ部分がレバータイプのものです。かわいらしすぎないところが、個人的に好みです◎
 

トグルスイッチ
▲スチール製です。一気に雰囲気が変わります。工業製品っぽいですよね。カッコいいです。
 

トグルスイッチ
▲シンプルかつ、無骨な雰囲気を出してくれます。
 

トグルスイッチ
▲建具の取っ手もスイッチの雰囲気に合わせて、アイアンのものを選んでいます。
 

トグルスイッチ
▲こちらはアルミ製です。よりメカっぽい!!
 

金属スイッチ
▲金属製のレバータイプのプレートです。
 

スイッチプレート
▲こちらは真鍮製です。塗装の剥がれ具合が、ヴィンテージ感を醸し出しています。
 

スイッチプレート
▲事務所のトイレのプレートは黒の金属製です。
 

陶器スイッチ
▲最後は、丸い形の陶器タイプのもの。(ちなみに施主様自ら調達された扉は、この後に取っ手をつけていますのでご安心を!)
 

「小さなすき」を詰め込んだ家づくり

いかがでしたか?
 
細かなところではありますが、スイッチプレートひとつとっても、何を選ぶかで室内の印象をずいぶんと変えてくれるちからがあるように思います。
 
どれがいいというわけではありませんが、こういう小さな部分にもじぶん好みを反映できたなら、また少し「わたしの家」、「わたしたちらしい家」に近づくのかもしれません。
 
“小さなすき”をいっぱい詰め込んで、楽しい家づくりを叶えていただけたら嬉しいです。ぜひ、参考にしてみてください。
 
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北の丸公園
先日、たまたま用あって九段下に足を運びました。
スムーズに用が済んだことで気分もよく、さてこれからどうしようというところで目にとまったのが、武道館のある北の丸公園でした。あまり深く考えず足を運んだのですが、そこでとてもいい景色に出合えたのです。
 
訪れたのは一週間ほど前。紅葉の見ごろが間もなく終わる、そんな時期でした。
空を見上げ、人を見つめ、日の光をたっぷりあびて、紅葉にわくわくして。公園を出る頃にはすっかり心もあたたまっていました。
 
天気がよくて、時間もあるって、最高の贅沢ですね。
そしてこういう時、気の向くままにふらっと足を向けられる、そんなフットワークや心の軽さも大事だなぁと思いました。朝、家を出るときにはまったく想像もしていなかった気持ちのよい一日を、案外たやすくつくってしまえるのだから。
そんな小さな発見のおまけも含めて、とても満たされた一日になりました。
  
願わくば、天気が悪くても、時間がなくても、それはそれで楽しめる自分であれたらよいです。でも、たまにふいに訪れる、いろんな条件がうまく重なった瞬間の「やったぁ!!」と心躍る気持ち。やっぱりたまりません。
 
秋のおすそわけを写真とともに。よかったら、受けとってください。
 
北の丸公園
▲門にひかりがあたって・・とてもきれいだなぁと思って、思わず撮った一枚。
 
北の丸公園
▲どちらの道をすすんでも、いいですね~
 
北の丸公園
▲個人的に、秋はとっても好きな季節です。
 
日本武道館
▲久々に見ることができた、日本武道館。
 
北の丸公園
▲立派な門構えですね。
 
北の丸公園
▲屋根の瓦がかわいらしくて、思わず撮ってしまいました。
以上、秋のおすそわけでした♩

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我が家の大黒柱を伐りに行こう

伐採体験
天然住宅では「長持ちする家」を目指していますが、それは耐久性や性能面など技術的なことだけを言うのではないと思っています。住まう人の「長く住み継いでいきたい」という気持ちもまた、長もちする家の大切な要素だと思っているからです。
 
私たちのパートナー企業「栗駒木材(くりこまくんえん)」では、秋から冬にかけて家づくりに必要な木材を伐採します。希望される建主さまには、山に足を運んでいただき、現地の木こりと一緒に大黒柱や梁を伐っていただきます。
 
このような体験を通じ、家への愛着を深めていってほしいという思いもありますし、何より家づくりを楽しんでもらいたいと思っています。
 
今回の家づくりのアイディア帖では、「我が家の大黒柱を伐りに行こう」をテーマにお届けしたいと思います!
 
伐採体験
「命をいただきます」と感謝をこめて。木を伐る前に必ず行う儀式です。私たちが届けたいのは、木材一本の伐採からはじまる家づくり。その背景にあるストーリーも含め、楽しんでいただきたいと思っています。
伐採体験
▲チェンソーを持つことが初めての人がほとんどです。木こりさんから、しっかりとレクチャーを受けます。
伐採体験
▲家族も見つめます。「おとうさん、がんばって」
伐採体験
▲まずは「受け口」づくりから。木を倒す方向を決め、伐採したい方向に垂直になるように「受け口」をつくります。
伐採体験
▲受け口をつくる際に伐り取った材。記念に持ち帰られる方も多いです。
伐採体験
▲受け口ができたら、反対側に「追い口」と言われる切り込みを入れていきます。
伐採体験
▲最後は「まさかり」で倒していきます。3才のお子さんも挑戦しました。
伐採体験
▲最後は、お父さんと一緒に。この日のこと、覚えていてくれたら嬉しいです。
伐採体験
▲記念写真です!!
伐採体験
▲これまでたくさんの方に、木材の伐採を体験していただきました。
伐採体験
▲チェンソーの音や、木が大きな音を立てて倒れていく様はとても迫力があり、中には泣き出す子もいます。驚いたり怖いという感情がわきあがってくる子もいれば、目の前で命が終わりを迎えることに、どうしようもない悲しさを感じた子も過去にはいました。木を伐り倒すお父さんの姿を見て、「かっこいいね!」と言ってくれた子も。子ども達もまた、何かしらの思いを抱いてくれています。命に直に触れるようなこういう生の体験を、たくさんの方にしてほしいです。
伐採体験
▲くりこまでは、馬を使って木材を山から運び出す、馬搬(ばはん)をはじめています。
製材所見学
▲翌日は、製材所の見学もしていただいています。
大黒柱
▲山で伐った木が、街に運ばれ、家の一部になるということ。“第二の木生”(人生)がはじまるのですね。
大黒柱
▲毎日、見えるところ触れるところに大きくて太い木がある。家も人も一緒に育っていく。そんな風に思っていただけたら・・
 

家づくりは命をいただくことだから

天然住宅で家づくりにたずさわる仕事をしていると、家はつくづく「買うものではなく建てるものなんだな」と感じます。たくさんの命をいただいて、形になっているのだなぁとも。
 
我が家に使われている木は、どこで生まれ、どこで育ったのか。誰が伐って、どこで製材されたものなのか。完成した家だけを見ても、その工程はなかなか想像できないかもしれません。現地に足を運び、実際に見て、話を聞いて、そうやってさまざまな過程を経ていることを知ると、「家そのものの成り立ち」に想いを馳せることができるようになるかもしれません。ひとつの体験や実感が想像力を補ってくれるように。
 
そのような体験が、家に対し、日々手をかけたり、大切に住むことにつながっていくのかもしれません。そのような日々を重ねていくことで、愛着心もじんわりと育っていくのかも。経年変化が、ただ「古い」と感じるのでなく、「味わい」として感じられる、そのような想いにもつながっていったらいいなぁと思います。
 
それらは暮らしの中に、ひとつの豊かさをもたらしてくれるように思います。そんな家づくりを、これからもお客様に届けていきたいと思います。

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建築費のコストダウンにもつながる、オープン収納

キッチンオープン収納
天然住宅の収納は、無垢材で作っています。自然素材はもともと吸放湿性能が高いのですが、天然住宅では、押し入れやクローゼットの建具の上下にスリットをいれ、空気を循環させ、湿気がこもらない工夫をしています。
 
とてもおすすめなのですが、職人さんの手仕事ですので、値段があがってしまうのも事実です。そこでおすすめなのが、おもいきって建具をつけない、という選択です。
 
市販の収納ボックスと合わせれば、スッキリと見せることもできますし、必要でしたら、後からロールスクリーンなどを設置してもよいかもしれません。
 
今回は、建築費のコストダウンにもつながる、オープン収納についてのお話です。
オープン収納
▲寝室の一角を収納スペースに。もともとは建具をつける予定でしたが、コストを抑えるため、最終的にはオープンに。
オープン収納
▲結果的には大正解でした。市販のボックスを使って見た目にもスッキリと使われています。右側には布団を収納しています。
オープン収納
▲子ども室の一角を収納スペースにしました。建て主さま曰く、「小さいながら、つくってよかったと思える空間」だそうです。
オープン収納
▲キッチンです。シンク上部には、吊戸棚を設置することが多いのですが、こちらの家では、棚板をとりつけるのみの潔さ。
オープン収納
▲調理器具類の色がそろっていると、まとまりを感じますね。
オープン収納
▲シンクの後ろ側に、トースターや電子レンジを置くためのカウンターをつくりました。下はオープンなので、たとえばゴミ箱などを置いてもいいですね。
オープン収納
▲間伐材の「組手什」で棚をつくり、ボックスを並べています。食品のストックを入れています。ボックスの色形をそろえると、見た目がスッキリして気持ち良いですね。
オープン棚
▲洗面・脱衣室です。コンパクトになりがちな空間ですが、毎日使うタオルは埋め込み型の棚をもうけて、収納する方法もあります。
下足棚
▲下足入れです。木とアイアンの組み合わせ。カッコイイですね♪

あたりまえを取り払って考えてみよう

いかがでしたか?
 
予算がたくさんあれば、あれもつけて、これもつけてと、スペックの高い家を建てることができます。しかし、現実は限られた予算の中で、優先順位をつけながら、検討することのほうが多いように思います。
 
収納に関しては、必要に応じて後からつくることもできる部分です。「収納には建具があるのがあたりまえ」。そんな既成概念をとりはらって家づくりを考えてみる。予算に困ったら、思い出してみてくださいね。
 
【参考記事】
収納だけじゃない、建物全体が吸放湿性に優れている。天然住宅が『断熱材にグラスウールを使わない理由』

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い草の薫りがちゃんとする。畳って、やっぱり気持ちいい

和室
無垢杉のフローリングもとても良いですが、畳のある空間も格別ですね。
 
一般的な畳は、わら床や畳表に防虫剤、防蟻剤が使われ、畳裏には防虫シートなどが貼られていることがほとんどです。畳表が青々としているのも、色を均一にするため、主に化学染料で染めているからだそう。くつろぐ場所にはそぐわないものが、残念ながらたくさん使われています。
 
天然住宅では、低農薬で栽培した藁や、い草をつかった畳を使用しています。防虫剤は使いません。
い草本来の薫りがする畳の心地よさは、とてもいいものです。
 
今回の家づくりのアイディア帖では、天然住宅の畳のある空間をご紹介します。
和室
▲リビング横に和室をつくりました。押入れの建具には、和紙クロスを貼っています。 
やわらかい風がふく家 
              
畳コーナー
▲リビングに、小上がりの畳コーナーを設けています。畳の下は収納として使います。2畳ほどの小さなスペースですが、あると何かと使える空間です。
まるでアンティークショップのような家
床柱
▲床の間のある和室です。床柱には地元(新潟)の木材を使用しました。
雪国でも暖かい家
和室
▲幅の広い板張りの敷き目天井がある和室です。
サンルームと広いウッドデッキのある家
和室
▲ダイニングに続く、小上がりの和室です。
薪ストーブと吹き抜けのある家
和室
▲障子を開くと、いっきに広がりを感じますね。
欄間
▲こちらの家では、実家の欄間を生かしました。
しっくいと焼杉を纏う平屋の家
和室
▲エアコンは目立ちにくいよう、木の格子で隠しています。
湖畔の家
吊床
▲お茶席の時は、お花や掛け軸などを飾れるよう、釣床を設けました。空間に合った和を感じさせる照明がすてきです。

和室にはさまざまな使い方がある

いかがでしたか?
ダイニングやリビングに続くもうひとつの空間として和室をもうければ、普段は家族のくつろぎの場として、またある時は客間として使うことができます。あるご家族は6畳の寝室を和室にし、家族4人、布団で川の字になって寝ているそうです。茶室など、ちょっと特別な使い方もありますね。
我が家は一般的な賃貸アパート住まいなのですが、合板のフローリングにそのまま布団を敷くことに抵抗があり、天然住宅で使用している畳を置いて、その上に布団を敷いて寝ていました。(無垢杉のフローリングでしたら、そのまま布団を敷いて寝るのもおススメです)
ほんの少しのスペースでもいいのです。畳があると、やっぱり落ち着きます。
   
《参考》
天然住宅のこだわり。『スタイロ畳は使用しません』
天然住宅で使用する『快適畳』について