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テーマ:井上ブログ

天然住宅@東伊豆
こんにちは、スタッフの井上あいみです。
 
9月16日(土)に静岡県東伊豆にてお住まい見学会&味噌作りワークショップを開催しました。
アンビエックスで設計を担当し、2016年にお引渡しさせていただいた住宅です。
 
建主の大同さまはご夫婦ふたり暮らし。かつては都内の高層マンションに暮らしながら湯河原にて週末田舎暮しを楽しんでらっしゃいましたが、ご主人の早期退職後、本格的に農業の勉強をはじめ、オリーブ農家に転身しました。導かれるようにして辿り着いたのが今回家を建てたお土地。なんと5000坪もあります!この地を少しずつ開墾しながらオリーブを植え、家を建て、そして電気を自給自足する生活を送られています。
オリーブ畑
▲ウッドデッキはご主人がひとりで造りました。目の前にはオリーブの木が並びます。山の上なのでとても眺めがよいです。
オフグリッド生活
▲電気はすべて自給しています。システムの組み立てもすべてご主人が行いました。
今回の見学会はいつもと少し趣向を変えての開催でした。見学の前に希望者の方に味噌づくり体験をしてもらったんです。
発酵食品の魅力をたくさんの方に伝えたいと、勉強をし、麹まで作られている奥さまに教えてもらいながら、一時間ほどみんなで作業をしました。
当日、大同さまがご用意された材料は、鉄釜で茹でた無農薬・無化学肥料の大豆、自家製の麹、天日干しのお塩と、かなりのこだわりよう!出来立ての生麹を味見させていただいたのですが、とても甘かったです



鉄釜で茹でた大豆
▲茹でたばかりの大豆を味見させてもらいました。美味しくって、大豆をつまむ手が止まりませんでした!(笑)
生麹
▲杉の箱の中で作っている、奥さま自家製の麹。
味噌づくりワークショップは初めての試みでしたし、見学会じたい地方での開催ということで、どれくらいの方が来てくださるのか不安もありましたが、30名以上(!)の方にお越しいただきました。(台風前の荒れた天気の中、本当にありがとうございました!)
 
写真とともに、当日の様子を、そして家の写真を紹介させていただきますね
味噌作りワークショップ
▲ワークショップの様子です。初めて会った方同士でも、同じ作業を一緒にやっていると、自然と会話もはずみます。
味噌作りワークショップ
▲大豆をもみもみ。これがなかなか難しい。
味噌作りワークショップ
▲麹を合わせ、塩を合わせ・・手の常在菌をたっぷりと含ませました。
味噌作りワークショップ
▲最後は丸めて、タッパーなどに詰めます。この日はひとり2㎏の味噌をつくりました。
田中優セミナー
▲見学会は田中優のセミナーからスタートしました。
リビング
▲玄関からの眺めです。おもわず、「おぉ~」と歓声がもれてしまうような美しさ。外の緑もきれいです!
薪ストーブ
▲玄関の土間には薪ストーブを設置しました。後ろのレンガはご主人が積みました。
造作キッチン
▲造作キッチンはステンレスの天板と無垢杉で。背面の収納も無垢の杉で造っています。床はタイルを。広々とした空間です。
洗面室
▲洗面室のタイルがおしゃれです。大同さまがいくつもショールームをまわって決めたものです。
檜風呂
▲贅沢な檜風呂。脱衣室との仕切りが透明ガラス!
畳コーナー
▲年内にゲストハウスのオープンを目指されています。最近、ワンルームの空間をプチリフォームしました。畳コーナー、いいですね~
革製の取っ手
▲個人的に、「これは真似したい!」とかなりツボだった建具の取っ手。革製です。
モザイクガラス
▲写真では伝わりにくいのですが、水玉模様のアンテークガラスがかわいかったです。ガラスのある建具はすべて違う模様のガラスを入れられていました。
照明
▲約1年かけて探されたという照明。お気に入りのものが見つかったそうです。
天窓
▲キッチン上部には天窓を。陶器製の白い掛け時計は存在感があります!
見学会も大盛況で終えることができました。
遠くは茨城県や岐阜県から足を運んでくださった方も。会が終わった後もちょっと興奮気味に、そして名残惜しそうに、建主さまやスタッフと話をされるお客様の姿が印象的でした。
 
見学会中、大同さまは家の住み心地について、こんなことをおっしゃっていました。
「伊豆に移住前、周りの方には伊豆は雨の日が多いから、カビが大変でしょと立て続けに言われました。しかし実際に住んでみると、カビで困ることは一切ありませんでした。ホタテ貝の漆喰や無垢材、羊毛の断熱材が適度に湿気を調節してくれるからだと思います。自然の中で暮らしていますが、家の中でも自然の中で生活しているように感じます。」
 
また、「自然が豊かな場所で、家を建て、人が集える場所をつくりたかった」ともおっしゃっていました。
今回のワークショップと見学会はまさにそんな空間になったと思います。このような場を一緒につくっていただけたこと、本当に嬉しく思います。
 
大同さまは、年内にご自宅の2階を1日1組限定のゲストハウスにされるそうです。オリーブ農家を営みながら、オフグリッド生活を実践、こんな生き方、暮らし方をしてみたい、そんな憧れを現在進行形で叶えられているご夫婦です。大同さまのこれからの暮らしに注目したいと思います!
 
▼大同ファームのFacebookページはこちら
https://www.facebook.com/DaidohFarm/
 
▼『オリーブ畑の中の農家民宿』施工写真はこちら
http://ambiex.jp/works/kodatejuutaku/olive-house.html

テーマ:田中ブログ

杉はやわらかいので、キズが付きやすいです。
切り傷は難しいのですが、凹みはある程度補修することができますので、ご安心ください。
無垢杉フローリングのキズ
こちらの無垢杉のフローリングにのキズを補修します。
無垢杉フローリングのキズ
水で濡らして軽くしぼったタオルをキズにあて、その上からアイロンを数秒押し当てます。
無垢杉フローリングのキズの補修
キズがあった箇所がわからないくらいになりました。
無垢杉フローリングのキズ
細胞が生きている証拠ですね。
無垢杉フローリングのキズの補修
こちらのキズも補修してみましょう!
無垢杉フローリングのキズの補修
全然わからなくなりました。

でも、ほとんどの建て主様はキズについてはあまり気にしていません。
最初の10個くらいでしょうか。
それもいい味になっています。

とはいえ、こんな風に補修ができることを知っておくと安心ですね。

テーマ:増本ブログ

7月から入職しました。遅くなってしまいましたが、初めてのブログです。今回は自己紹介をさせていただきます。
天然住宅のお客様とは趣味関心が重なることも多いと思いますので、皆さまと家にとどまらず、子どもの話、食べ物の話、田畑の話、森の話、木の話など色々な話をできればと思います。

■家族
 妻と長女。もうじき長男が誕生予定。長女は願っていた通り、野生児のように元気に育っています。
 長男にも同じように育ってほしいと思っていますが、野生児が二人になるとさすがに手に負えなくなりそうです。

■これまでの仕事の経歴
・システム会社
 大学卒業後、中堅?大手?のシステム会社に勤務。企業向けに経営管理システムなどの提案、導入を担当していました。
・自然派の住宅会社
 自然に関わる仕事がしたくて、2016年に無垢フローリングや漆喰を使った自然派の住宅会社で営業職に転職しました。1年と少しの在籍でしたが、家づくりについてみっちり学んだ貴重な時間でした。
・天然住宅
 自然と人との関係を好転させる仕事をしたく、この度天然住宅に転職してきました。

■趣味、関心
・自然農
 自然農では耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵とせずに作物を育てます。有機農法も含めて一般的な農法と根本的に発想が異なりますが、自然の中で作物が伸び伸びと育つ姿に魅了され、子どもが生まれるまでは毎週末田畑に通っていました。耕作放棄地から田んぼ、畑の開墾もしていました。
 自然農の田んぼ、畑で作業するとき、自然の中に包み込まれている爽快感を感じられます。天然住宅の家の中で味わう爽快感に似ています。
▲開墾中の田んぼ。40年近く耕作放棄されていました。
▲開墾中の田んぼ。40年近く耕作放棄されていました。まずは荒地の全貌を明らかにしています。その後、地形に合わせて、田んぼを何枚かに分けて、水の流れを設計して、田んぼを作っていきます。
出穂中の稲
▲出穂中の稲。この時期の田んぼはエネルギーに満ちていて個人的には一番好きな時期です。

・発酵
 自然農の活動の延長で微生物・菌の働き、昔の人の自然との関わりに興味を持ち、発酵食品にハマりました。これまで麹、甘酒、味噌、納豆、醤油、醤… あらゆる発酵食品をを醸造させてきました。発酵食品を使った料理教室に通っていた時期もありました。
醤油の醸造
▲醤油を醸造中。完成まであと1年。このもろみが美味しいので、料理に使ったり、もろきゅうで食べたりしてしまい、完成する頃には半分くらいに減ってしまいます。

味噌の醸造
▲味噌を醸造中。一度に20kgも作ってしまい、1年では食べきりませんでした。
・森歩き
 多種多様な木のある原生林が特に好きで、たまに旅行に行くと森歩きを組み込んでいます。材木を扱う建築の仕事をはじめて、森に生えている木々がいっそう愛らしく感じられるようになりました。
知床の森
▲知床の森。ガイドさんつきの森歩きは森のなりたちや動物の生態など色々と学べて面白いのでよく利用しています。
阿寒の森
▲阿寒の森。水辺の森は特にテンションが上がります。
今後、家の事だけでなく、家や生活の周辺のことも幅広く書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

増本

テーマ:井上ブログ

こんにちは。スタッフの井上あいみです。
 
7月29日(土)に兵庫県神戸市にてお住まい見学会を開催しました。
兵庫県での見学会開催は初めて!関西地方でやることもほとんどないため、果たしてどれくらいの方が集まってくれるだろう・・と内心ドキドキしていたのですが、当日は、京都や大阪など、県外からの参加も多く、また、木材供給を担ってくださった有限会社ウッズの代表・能口さんやスタッフの方、工事を手掛けてくださった木匠和水建築(もくしょうなごみけんちく)の棟梁・廣島さん、左官屋さんなども来て下さり、とても賑やかな会になりました
お住まい見学会
▲午後の部は共同代表・田中優のセミナーを。
今回、ご覧いただいたのは、グループ会社アンビエックスが設計した「セカンドライフを楽しむ平屋の家」。
「友人を呼んで、みんなで楽しく過ごしたい」という奥様のためのラウンジと、主にご主人様が過ごすリビング。2つの空間の間には、キッチンを配しました。3つの空間が並ぶシンプルな構成で、ラウンジとリビングには、それぞれロフトも設けています。 
ロフト
▲小屋裏とは思えないほど美しい佇まいの空間。
無垢杉造作キッチン
▲無垢杉とステンレスでシンプルに仕上げた造作キッチン。床はフローリングでなく、タイルを貼りました。
木材は節の少ないきれいな材を入れていただきました。廣島さんには木材の色味や木目に気を遣いながら、細かなおさまりなど、とても美しく仕上げていただきました。建築中、近所の方が大工さんの丁寧な仕事ぶりを褒めていかれることも多かったそうです。
無垢杉フローリング
▲部屋の端から端まで、一枚板のフローリング!
1階天井
▲節目のほとんどない美しい木材・・
金輪継ぎ
▲匠の技が光る金輪継ぎ。隙間なくビシッと組まれているところにほれぼれします。
ロフトからの眺め
▲ロフトからの眺め。
勾配天井
▲キッチン上の勾配天井。とても高くて解放感抜群です。
階段手摺
▲階段の手すりひとつとっても、大工さんの腕の良さが伝わってきます。漆喰のコテむら、ざらっとした質感。いい雰囲気です。
見学会では、建て主のS様からも一言いただきました。
S様は、「天然住宅から社会を変える30の方法」を書店で手にとったのがきっかけで、天然住宅のことを知ったそうです。それまでたくさんの書籍を読んで家づくりの勉強をされてきましたが、“コンクリートの耐久性”について踏み込んだ話をしていたのはこの本だけだったそう。阪神淡路大震災経験後、マンションのコンクリート部分のひび割れを多く目にする中、上物だけでなく、基礎部分であるコンクリートの耐久性にまでこだわった家づくりをしている、それが弊社を選ぶ決め手になったとのことでした。
 
遠方かつ初めての場所での家づくりは工務店探しがとても大変でした。今回、ウッズさんのご紹介で最終的に廣島さんのところにお願いすることになりました。
 
ひとつの目的に向かって、真摯に誠実に家づくりをしてくださった方々のおかげでとてもいい家が建ちました。
川上から川下まで、顔の見える関係の中で信頼関係を築きながら抜群のチームワークで家づくりができたこと、設計を担当した小野寺も、とてもしあわせそうでした。
 
建て主さまの喜んでいるお顔、皆の想いが形になった家に立ちながら、今回改めて見学会を開催できたことを、とても嬉しく思ったのでした^^
外観
外観は、火山から噴出したシラスを原料にした塗り壁と、杉板張りの組み合わせです。杉板は建主様自ら、自然塗料を塗りました。
記念写真
▲最後に記念写真を。
建て主さまをはじめ、今回の見学会にご協力いただきました皆さま、ご参加いただいた皆さま、どうもありがとうございました!
 

テーマ:井上ブログ

高円寺アパートメント

こんにちは、スタッフの井上あいみです。 
 
先週末、『高円寺アパートメント』のおひろめマルシェに参加してきました。高円寺アパートメントとは、店舗やアトリエ、住宅が交じり合った(杉並区高円寺にある)賃貸住宅です。もとはJR東日本の社宅だった団地をリノベーションし、今年の春、地域に開かれた一般賃貸住宅として生まれ変わりました。入居者同士をつないだり、地域住民との交流もできるようなイベントやマルシェの企画は、運営に携わる『東京R不動産』『まめくらし研究所』が共同で行っているそうです。
 
今年の3月に50戸の募集を開始、5月には入居者がすべて決まったそうです。その魅力は何だろうと思ったのですが、行ってみて分かりました。「この居心地のよさを(賃貸住宅で)味わえるのはいいなぁ」と思ったのです。風通しの良いコミュニティ空間というのでしょうか。みんなほどよく力が抜けてて、楽しそうで、「いいな、仲間に入りたいな」という気持ちにさせてくれました。

まめくらし研究所
まめくらし研究所
天然住宅にも数は少ないですが、賃貸住宅があります。問い合わせも多く、需要は多いなぁと感じます。住まう空間が、安全であり安心であることはもちろん、そこに有機的なつながりが感じられる空間。そういうものが今、求められていると感じました。
五味醤油
醤油麦こうじづくり
この日は、山梨の『五味醤油』さんが、ワークショップをしてくださり、娘と一緒に参加しました。醤油麦こうじを作ったのですが、発酵前なのにすでに美味しかったです(笑)試飲させてもらった甘酒も美味しくて・・!これは自分で作ってみたいと思いました。プライベートでのお出掛けでしたが、ちょっと仕事の考え方にも通じるような、体験となりました。