2016年10月15日
テーマ:田中ブログ
先日、茨城にて計画中の物件についての打ち合わせをしてきました。
天然住宅では、山側にお金を落とせるように、刻みまでを山側で行ってもらい、
付加価値の高い木材にして、出してもらいます。
街の方ではまた別の大工がそれを建てていくことになります。
今回は、栗駒の木材を利用し、茨城の工務店さんがそれを建ててくれます。
「刻む大工と、建てる大工、お互い顔を合わせ、意思を通わせることで、
よりよい受け渡しができるのでは」と現地の工務店からの提案で、この打ち合わせを調整しました。
各産地での木材の違いや、現場の話、
様々な話をしましたが、お互い木材を手刻みする仕事をしてきた大工さんでしたので、
図板(ずいた)の描き方の話で、盛り上がりました。
図板というのは、大工が手刻みをするときに、
紙のCAD図からベニヤ板などに、
木取り(木の向きを見て、性格を把握)をしながら、
もう一度、構造の図面を書き直していく板のことです。
家づくりに関する色々な情報をそこに記していくそうで、最後には真っ黒になることもあるそう。
その書き方によって、大工の性格が出るのだそうです。
図板の図は、間違えたところは、削って、書き直したり、修正していきます。
削っていくことで、一度、間違ったところの履歴が残るので、
紙の(特にコンピューターで作成する)図面に比べて、注意喚起になってよいのだと言っていました。
「何度も削ったところは何かあるんだよ。」
「建ててみたら、あれ?ってこともある」と話していました。
手刻みの良さは、説明するのが難しいです。
言葉にすると、「経験」とか「勘」とか、そういう風にしか表現できないけど、
でもやっぱりこの手間を惜しまない方が良い気がします。
このような手間をかけた分だけ、
何かあったときに、力を発揮してくれたり、踏ん張ってくれるんじゃないかと、
大工さんたちの話を聞いて思いました。
そのような大工の思いが、木に宿るんだと思います。
その思いを直接手渡せるような場をつくれてよかったと思います。
天然住宅では、山側にお金を落とせるように、刻みまでを山側で行ってもらい、
付加価値の高い木材にして、出してもらいます。
街の方ではまた別の大工がそれを建てていくことになります。
今回は、栗駒の木材を利用し、茨城の工務店さんがそれを建ててくれます。
「刻む大工と、建てる大工、お互い顔を合わせ、意思を通わせることで、
よりよい受け渡しができるのでは」と現地の工務店からの提案で、この打ち合わせを調整しました。
各産地での木材の違いや、現場の話、
様々な話をしましたが、お互い木材を手刻みする仕事をしてきた大工さんでしたので、
図板(ずいた)の描き方の話で、盛り上がりました。
図板というのは、大工が手刻みをするときに、
紙のCAD図からベニヤ板などに、
木取り(木の向きを見て、性格を把握)をしながら、
もう一度、構造の図面を書き直していく板のことです。
家づくりに関する色々な情報をそこに記していくそうで、最後には真っ黒になることもあるそう。
その書き方によって、大工の性格が出るのだそうです。
図板の図は、間違えたところは、削って、書き直したり、修正していきます。
削っていくことで、一度、間違ったところの履歴が残るので、
紙の(特にコンピューターで作成する)図面に比べて、注意喚起になってよいのだと言っていました。
「何度も削ったところは何かあるんだよ。」
「建ててみたら、あれ?ってこともある」と話していました。
手刻みの良さは、説明するのが難しいです。
言葉にすると、「経験」とか「勘」とか、そういう風にしか表現できないけど、
でもやっぱりこの手間を惜しまない方が良い気がします。
このような手間をかけた分だけ、
何かあったときに、力を発揮してくれたり、踏ん張ってくれるんじゃないかと、
大工さんたちの話を聞いて思いました。
そのような大工の思いが、木に宿るんだと思います。
その思いを直接手渡せるような場をつくれてよかったと思います。